2016/12/28 記事投稿
鳥インフルエンザで養鶏場のにわとりが殺処分になったと
ネット記事にありました。
毎年、毎年、鳥インフルエンザの流行始まりに、殺処分が話題に
なりますよね。
しかし、鳥インフルエンザで殺処分が実施されますが、
インフルエンザにかかった鳥は、本当に殺処分が必要なのでしょうか?
また、殺処分に掛かる費用だったり、養鶏業者への補償だったり、
色々と疑問に思ったので調べてみました。
鳥インフルエンザ殺処分の理由は?
国内での鳥インフルエンザの死亡者は、現在確認されていませんが、
世界で、2016年までに856羽の方が発症452人の方が死亡しています。
(WHO調べ)
致死率に換算すると52%、とても高い致死率です。
しかし、WHOの調査でも確認出来ていない件数を含めるともっと多くの方
が鳥インフルエンザにかかっているものと思われます。
日本では、今のところ感染者や死亡者が出ていません。
人間がかかるインフルエンザの延長のように感じますが、
鳥インフルエンザは、人間が掛かるインフルエンザとは全く別物の
とても危険な感染症だと言えます。
鳥から人間に感染する。
鳥から人間への感染経路は、鳥インフルエンザに掛かった鳥と
接触したり、稀に鳥インフルエンザに掛かって死亡した鳥に接触した
場合のみとなっています。
鳥から人間への感染経路を断つ為にも、鳥インフルエンザに掛かった
鳥の殺処分が必要だと言えます。
鳥インフルエンザの本当に怖い殺処分の理由
しかし、鳥インフルエンザの致死率が高いだけではありません。
鳥インフルエンザが本当に怖いのは、人から人へ感染するインフルエンザ
に変異することです。
人間のインフルエンザも、毎年毎年、ワクチン接種が必要な理由は、
インフルエンザが変異する為です。
鳥インフルエンザが人間に感染する種類に変異した場合には、
爆発的に感染が広がります。なぜなら、人間は鳥インフルエンザの
抗体を持っていないですし、ワクチンもないからです。
もし、鳥インフルエンザが変異して、人間にも感染する新型のインフルエンザ
が発生した場合には、全世界の30%程度の人が死亡すると予想されています。
なので、可哀想ですけど、
人間が鳥インフルエンザに掛かる事を防ぐためにも、
鳥インフルエンザに掛かった鳥は、殺処分が必要だと言うことです。
鳥インフルエンザの殺処分の方法は?あの白いものは?
テレビで報道する時には、大概何処かに埋め立てられている
映像が多いと思います。
農林水産省が発行している、↑こちらの資料によれば。
鳥インフルエンザの殺処分の方法は、焼却処分か、埋却処分の
どちらかとのことです。
鳥の死骸の処理方法として、最近は、埋却(埋め立て処分)のようです。
埋められた鳥の死骸は、腐り、腐る時に発生する熱で鳥インフルエンザ
ウィルスは死滅します。
また、白いものは、逆性石鹸で消毒薬です。
商品名として、パコマ、アストップなどです。
鳥インフルエンザの殺処分に掛かる費用は?補償はあるの?
↑鳥インフルエンザが発見、殺処分を実施した事業者へは、
色々な補助金があるようです。
鳥インフルエンザは、特別手当金の対象なので、評価額の全額が
国から補償されます。
また、処分費、飼料費なども全額、同じく家畜伝染予防費
として、補助されるようです。
しかし、養鶏場を営んでいて、殺処分になった場合、すべての鳥を
処分しなければならないので、事業者のモチベーションはかなり
下がると思います。